2017年3月30日木曜日

アンプ遍歴 その5 (2014~2015)


ele-phant活動開始し、ベースでギター音域もある程度カバーするべく
・グヤトーンコンボベースアンプ ZIP60
・GALLIEN KRUEGER mb200ヘッド+tc electronic BC210キャビネット
・ハートキー3500ヘッド+tc electronic BC410キャビネット
これら3アンプでそれぞれ高中低3音域用として使い始めます。

この組み合わせで半年ほど活動していたかと思います。

ですが、グヤトーンZIP60のプリアンプ部不調が気になる・・・
そんな折、練習で試しにスタジオのギターアンプを鳴らしてみると
非常にちょうどいいうるささ。
当時はギターアンプでベースを鳴らすのに抵抗があったため
スタジオの機材を使うのは気が引け
グヤトーンの代わりとして自前のギターアンプの購入を決めます。

買ったのはSOVTEK mig50ヘッド。
90年代頭ころに叩き売りされていたソビエト製ギターアンプで2インプット仕様。
片側はマーシャル系、もう片側はフェンダー系のクリーンが得られる便利なアンプ。
しかも小型です。

写真はsoviet mig、ハートキー、TC210,TC410を積んだ状態

楽器に興味を持ち始めた高校生の頃によく店頭で見かけていたこともあり、
なんか憧れのあるアンプ。あのロシアンマフのメーカーですしね。

いままでギターアンプを使ったことがなかったので
ギターチューブアンプの歪み、コンプ感も初めての体感。

非常に気持ちいいものです。ギタリストにチューブ派が多いのがよくわかります。
もともとトランジスタ派だったため足元で歪ませていたこともあり、
マスターボリュームの無MIG50は音量、歪みのバランスが取りにくいものの
それ以上に気持ち良さが魅力的

キャビはtc210を使っていましたが、
たまにスタジオのギターキャビ(12インチ4)を鳴らすと
当然ながら中高域が強化され、音圧も強い。

自分のギターキャビが欲しいと思っていた矢先、
Bucket-Tのギターから使わないから、とのことて
ギターキャビを譲り受けることになります。
ランドールのBMF412キャビです。とにかく頑丈で重いキャビ。
すでに1年ほど前にBucket-Tは解散してましたので、
そのキャビを俺が使って行くのも何かの縁のようで感慨深い。

チューブドライブのミドル感は気に入っていましたが、
高音域用に足元で歪ませるためのアンプは別に必要と考え、
今度はトランジスタのギターアンプヘッドを購入します。
elkviking53。ハードオフで購入。
古いものなので詳細不明。
そもそもギターアンプなのかどうかもよくわからない。

とにかく大音量なアンプでした。トランジスタということで素直な音
ですがハイゲイン系をつなぐと常にハウり寸前のような飽和感がある。
実際にはハウりまでは余裕があるし音量もあがるのに、
インプットを上げていくと線が細くなってくる…
古いアンプなのでそこまでのハイゲイン入力が想定されていないんですかね。
それでも入力を抑えなから使うこととします。
(抑えても充分な音量感です。)

こうしてギターアンプを2台、ベースアンプを1台使うようになります。

ぼちぼちファミリーツリーが書けそうな遍歴になってきました。

ベースアンプヘッドはハートキーとGKを持っていましたが、
そのころにakimaneoskingrocker bassを購入。
以前の記事にかきましたがこれさえあれば
大抵のベースアンプで好みの音が出せるようになりました。
なので、2台とも手放すことにします。っていてもいいのですがかさばりますし、
なにしろドラクエ生活には予算が必要なので。
ハートキーは10年来の付き合いでしたので少し寂しかったです。
本当にいいアンプでした。

そのころはギターキャビについてもだいぶ感覚が掴めてきて、
マーシャル1960などの大音量むけキャビであれば極端なイコライジングなどしない限り
ベースで鳴らしても問題ないと確信してました
過去記事 ベースでギターアンプを使う 参照)
ライブでは会場のベースアンプ、マーシャルキャビと
自前のギターアンプヘッド×2、ギターキャビ×1を使うようになってました。

スタジオでの当時のフルセット状態。

そんな折、SOVTEK MIG50アンプが不調になります。
2インプットのうち片方が鳴らなくなります。
そこでakimaneosさんに相談し、フルメンテを依頼します。
ついでにマスターボリュームノブも追加。

メンテ、改造後は両方のチャンネルで音を作り、
混ぜてからマスターボリュームで全体の音量を操作できるようになりました。
チャンネル1はフェンダーライクなクリアサウンド、
チャンネル2はマーシャルライクなクランチサウンドでしたので
チャンネル1をペダルで歪ませ、チャンネル2はアンプ歪みとすることで
1台で2台分の働きができるようになりました。

そこで独特な飽和感に不満だったelkアンプも手放すことに。

最終章に続く



2017年3月17日金曜日

リキッドルーム

先週末は恵比寿リキッドルームにてABNORMALSライブ。
おこしいただいたた皆様ありがとうございました。
アルバム発売後初のライブ。
といっても変に気負うことも無いのですが。

われわれは1番手で演奏。
その後は強烈な共演者様方のライブを堪能させていただきました。

実は恵比寿リキッドルームは出たのはもちろん、行くのも初めて。
新宿にあったころは1度ライブを見に行ってます。
SxOxBのとっつぁんさんが亡くなったときの追悼イベント。
今回は演者としてSxOxBとご一緒させていただくというのも
なんともありがたく、縁のある話。


久々に大会場でのライブでしたが、
やはり音作りが難しい…
普段のライブハウスでの音作りとは考え方を変える必要があります。

ベースの音はラインとアンプ(キャビ)へのマイキングの2種音が
PAでミックスされ、客席スピーカーから出力されます。
大会場ではステージ上のアンプから鳴っている音はほぼ客席に届かず、
PAからの出力がメインになります。

ベーシストは低音域が強調されやすく作られている
ベースアンプ+ベースキャビで音を作りますので
ラインで聴いちゃうと中高音域や歪みが強くなりがちです。
また、キャビへのマイキングはスピーカーのごく至近距離にありますので、
こちらもプレイヤーの立ち位置で聞くよりハイ、アタックが強めな音となります。

上記のライン、マイキングの音がミックスされて外音に出力されるので、
プレイヤーの思っている(ステージ上で聴いている)ような外音になってくれないのです。
どうしてもハイ寄りの音になりがちです。

かといってボトムを強調しすぎると弾きにくい上にアンサンブルに合わない。
結局、「聞こえやすくてローも出てる」となると
ゴリゴリとしたドンシャリ系の音ということになってくるんですが、
個人的にこれが好きじゃないので寄せたくない…

しかもギターもマイキングでの音がメインになるので、
普段聴いている音よりもハイが立つことになるので、
自分(ベース)だけが音つくりを変えていっても
全体では狙い通りにいかないってことになる。

個人単位だけじゃなく、バンドで考えなきゃいけませんね。
大会場はそんなに頻繁じゃないのでついおろそかになっちゃいますが。

次回のABNORMALSはレコ発イベントです。
慣れ親しんだアースダムでのライブなんで音作りはばっちりです。



レコ発ということもあり、結構なロングステージになるかと。
よろしくどうぞ!


2017年3月5日日曜日

JOHN FAHEY

尊敬するギタリストJOHN FAHEYの話。

まずは動画ご覧ください。


若き日のJOHN FAHEY先生。
自信にあふれた素晴らしい演奏です。


フィンガーピッキングでリズム、メロディ、ハーモニーを1人で両立。
このフィンガーピッキングがなんというか「徹底的」でして
リズム、ベースを刻む親指が別人かのように一定を保ちます。
また、オープンチューニングを生かして最低限の運指で
幅の広いメロディとハーモニーを生み出しているのも不思議な独自性です。

いわゆるフラッシーなテクニックは見せないものの、
1本のギターでの表現としては一つの完成形と思っています。
ギターという楽器の可能性を思い知らされます。

ele-phantでのベーススタイルを模索する中で、
尊敬とともに強く影響を受けています。


JOHN FAHEYを語るときデルタブルースからの影響も欠かせない要素となります。
氏はデルタブルースの大ファンでギタースタイルも
ブルースからの影響が色濃く見られます。
フィンガーピッキング、ボトルネック奏法、世界観などなど。
デルタブルースのブルースマン、CHARLIE PATTONの研究書なども残しているそうです。
(読んでみたい…)

デルタブルースに限らず、戦前ブルースには
「BLIND ○○」という名義で活動していたミュージシャンが結構います。
有名どこではBLIND BLAKEBLIND LEMON JEFFERSONなどなど。
彼らは実際にBLIND(盲目)でして、当時のアメリカでは盲目の黒人となると
ブルースマンになるくらいしか成功の道は無かったとのことで、
BLIND ○○を名乗るブルースマンが多いそうです。

JOHN FAHEYBLIND JOE DEATHと名乗っています。
目が見えるのに。
ブルースへの憧れからこんな芸名を使っていたそうです。
この辺のオタクっぽさも何とも好きなポイントです。
(憧れや初期衝動は常に持ち続けるべきだと思っています。)

また、音楽への先鋭的な取り組みも大好きな点です。
requiaというアルバムでは後半の曲でサウンドコラージュを導入しています。
ギターだけで構成される曲が続く中に唐突に入ってくるコラージュによる異物感は
すごく狂気的で鮮烈。
同アルバムは1967年発表です。
ビートルズのホワイトアルバムが68年ですから先進性がうかがえます。

「プログレのパースペクティブ」というディスクガイド系の本があります。
プログレを「革新性を持つ音楽」として再定義しようとしているかのような内容でして、
いわゆるプログレだけでなく、ロック、テクノ、ジャズなどなどジャンルを問わず、
100枚のアルバムが選ばれており、その中にrequiaも選ばれています。
同感です。

残念ながらすでに故人でいらっしゃいます。
ライブを見てみたかったし、新しい音源ももっと聴いてみたかった。

数年前にドキュメンタリー映画が作られていたようです。
日本では1会場のみでの上映で残念ながら見逃してしまっています。
DVDも出ているようなのですが、日本語字幕版は無く、
英語でしか見れません。
字幕版の発売を熱望しています。

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さて、ここのところこのブログでも宣伝させていただいております、
ABNORMALSのNEW ALBUMですが、
おかげさまで好評いただき、早速追加プレスの手配をさせていただいております。
お買い上げ頂いた皆様、興味をお持ちいただいた皆様に感謝いたします。

アルバム発売後発のライブはこちらとなります。
当然、会場でもアルバム販売させていただきます。
よろしくどうぞ。





2017年3月2日木曜日

ABNORMALS「黙示録」発売 と ele-phantライブの話

ABNORMALS
NEW ALBUM
「黙示録」

昨日(31日)、めでたく発売となりました。
早速SNSなどでご入手の記事など上げていただいており、うれしい限りです。

スタンダードなパンクソングからひねくれた曲まで
曲は多岐にわたってるんですが
コミさんの歌が乗ることで統一感と普遍性が付与されてます。
自分で言うのもなんですが、面白いアルバムだと思います。
発売ってことで久々に自分で聴いてそんなことを思った次第。

レコ発イベントも決定しています。

416日(日)
新大久保EARTHDOM
w/九狼吽、The Slowmotions

429日(土)
名古屋REDDRAGON
W/九狼吽、ORdER、ZAY、ABYSSBEACH

両日とも尊敬する九狼吽との共演。
ありがたい限りです。
是非お越しください。






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さて、先週末はSister Paul企画で渋谷でele-phantライブでした。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。

Sister Paulは昔から好きなバンドでしたが、
近年、妻が再発アルバムのジャケットを担当させていただいたり、
ele-phantアルバム発売時にFOLLOW UP誌で影響を受けたバンドとして
名前を挙げさせていただいたりしてるうちに縁が深まり、
今回のイベント参加となりました。

「やりたいこと」と「やれること」というのを考えることがあります。
やりたいこと: 音楽的、音響的アイデア、演出、宣伝、実験などなど
やれること: 演奏力、知識、経験値、経済力、人脈などなど
何にしろ創作活動はこの2つのバランスで成り立っていると考えます。
(少なくとも意識的な創作では。)

このバランスが変に崩れると、
例えばやりたいことに自身が伴っていなかったり、
何がやりたいのかよくわからずやれることのルーティンになってたり、
あまり面白くない結果になる場面が多いです。

でも、中にはこのバランスを崩しながら、強引に立つ人たちがいます。
やりたいことが強烈で、やれることを超えてしまっていることを気にさせなかったり、
ルーティンの追及がやりたいことであるかのようであったり。
Sister Paulは前者だと思ってます。

彼らのライブを見ると、何となく「はかなさ」を感じます。
この「はかなさ」はきっとバランスの逸脱によるものなんじゃないかと思います。
それがすごく魅力的。
そして誰にもまねできないのです。
自分もまねできない表現を追求していきたいものです。



 当日のele-phantライブ動画が上がってます。
よろしければご覧ください。