前回までのあらすじはこちら。
アンプ遍歴 その1 (1995~1997)
http://phantele.blogspot.jp/2016/05/1.html
アンプ遍歴 その2 (1997~2001)
その2の続きです。
ハートキー3500とアンペグ810を使い始めました。
当時のBucket-Tでのフレージングを考えると810は幾分高音圧すぎる傾向がありましたが
その頃はそういう部分に思いが至らず、
大音量+高音圧=ベストと考えてました。
そんな中、友人のバンドELEMENTからベースが脱退し、
音楽性を変更して新バンドを始めたいとして加入依頼をいただきます。
Bucket-Tの活動があったので迷いましたが
信頼できるメンバーでしたので加入を決め、
新バンドzero gravity sound systemがスタートします。
これはボーカル、ギター×2、チェロ、キーボード、ドラム、ベースの俺っていう
大所帯バンドでポストロック寄りの音をやっていました。
当時、アンプ機材はBucket-T機材車に積みっぱなしで
遠所に住む他メンバーが機材車を管理していたので気軽に持ち出すことも難しく、
zero gravity sound systemでは使用してませんでした。
また、上述のとおり大盛りバンドでしたので音圧はそこまで必要ではありません。
そこで同バンド用に別アンプを購入することにしました。
ここですぐ購入に考えが向くあたり、
我ながらどうかと思いますが。
その時、中古屋で出会ったのがマーシャル400wヘッド3540と15インチ二発キャビでした。
このヘッドはマーシャルながらトランジスタで軽量なモデルでしたが
その後、早い段階で売りに出すことになります。
たぶんライブで2回くらいしか使ってない…
あまり覚えていませんがハートキーに比べて軸のない音でした。
勢いで買っちゃうっていう典型的な良くないパターンです。
キャビのほうは最高でした。
15インチ2発ですがいわゆるマーシャルギターキャビ(1960サイズ)に
たすき掛けにレイアウトされていてコンパクト。
音のほうも2発キャビだけに非常にクリア、そして頑丈。
ハートキーヘッドとのマッチングも良く、ローと音量感の出方がベストでした。
その後数年でzero gravity sound systemは空中分解しますが、
このキャビは保有し続けます。
結果、ハートキーヘッドとアンペグ、マーシャルキャビを保有することになります。
残念ながらその頃はBucket-Tの活動が停滞してきており、
アンプを使う機会も減り、維持費のかかる機材車も廃車にすることになりました。
落ち目です。
今までは機材車に積みっぱなしだったアンプ、キャビは自宅に置くことになりますが
やはりかなり邪魔です。
玄関にアンペグ、居間にマーシャル。
すごいロックな家。町工場に勤めるサラリーマンなのに。
結婚、引っ越しとともにアンペグ810を、
自家用車の買い換えとともにマーシャル215も手放すことになります。
マーシャルとの別れは寂しかったです。
下取りのため新大久保の中古屋まで普通の乗用車になんとか積み込んで持っていったものの、
マーシャルキャビはだぶついてて買い取り不可とのこと。レアな215なのに…
持ち帰ることも出来ないので、近くのクロサワに持ち込むと、
タダでよければ引き取るとのこと。足元見てますね。
とはいえ持ち帰るわけにもいかず、仕方なくそこでお別れになりました。
いまでも惜しいことしたと思います。
本当にいいキャビでしたから。
こうして手元にはハートキーヘッドだけが残りました。
レコーディングなどでは使うものの、使用頻度は低く、車のトランクに眠ることになります。
その頃にはどんなアンプでもある程度好みの音が出せるようになってきていたこともありますが、
ライブが減ったことで一年に1回音を出すかどうかという状態でした…
その4に続く